安心して生んで老いていける町。

高齢化する親とどう生きていくか。

いつの頃からか友人たちとの会話の中で、親の健康や介護のことが話題にのぼるようになり、高齢化する親と生きていくということが、自分自身の生活の大きなテーマになっていることに気づきました。

そのテーマに向き合う時、いちばん怖いのは、自分一人きりでその現実を抱える事になったらということでした。そこで思い出した言葉がありました。「一人にしない、一人にならない」。仕事を通じて出会った、福祉の現場で生きる人たちの言葉です。その言葉が自分ごととなって胸に響きました。

「一人にしない、一人にならない」。より多くの人が、安心して生んで老いていける町をつくろうと、日々奮闘している専門家の方々がいる。話を聞きたいと思いました。

普段の暮らしの中で感じる生きづらさを軽減していく。環境との不具合を整えていく。話を聞くにつれ、福祉とは自分の暮らしと一続きだと実感しました。

その一続きの道の前を歩く、福祉の現場で生きる人たちのストーリーを記しました。